対人パス(投げてパス)
このペア練習では、1人がボールを投げ、もう1人がアンダーハンドパスで投げた人の額へ返します。安定したアンダーハンドパスが身につきます。低い構え、ターゲットへ角度をつけた平らな腕の面、そして腕より先にボールへ動く足です。投げるボールはやわらかく予測しやすいので、初心者はこうした基本に集中できます。ほとんどのパスが狙いどおりに行くようになったら、投げる人がパスする人を動かし、その後はキャッチなしで2人でパスをつなぎます。
- 重点
- アンダーハンドパス
- レベル
- 初心者
- 人数
- ボール1個につき2人(投げる人とパスする人)
- 用具
- ペアごとにバレーボール1個。ネットは不要
- スペース
- ペアごとに長さ約6 mの平らな場所
- 時間
- 8〜12分
準備
2人は約3 m離れて向かい合います。チーム全員が同時にペアで練習できます。コートでは、ペアをコートの幅方向に並べ、ペア同士は数歩あけて、すべてのパスが同じ方向に行き来するようにします。パスの技術についてはレセプションをご覧ください。
進め方
- パスする人は構えます。足は肩幅より広く、ひざを曲げ、体重を前にかけ、腕は体の前で力を抜きます。
- 投げる人は、パスする人の腰へ向けて、両手の下手でやわらかくボールを投げます。
- パスする人は両手を組んで平らな腕の面を作り、面を投げた人へ向けて、ボールを額の高さへ返します。
- 投げた人は額の上でボールをキャッチし、もう一度投げます。10本パスしたら役割を交代します。
- 次のラウンドでは、投げる人がパスする人の1歩左か右へ投げます。パスする人はサイドステップでボールの後ろに入ってからパスします。
- ほとんどのパスが投げた人に届くようになったら、2人ともキャッチなしでパスし合います。
得点のつけ方
投げた人が足を動かさずに額の上でキャッチできたパス1本につき、パスした人に1点です。10本中の得点を数えたら交代します。キャッチなしの形では、連続でつながったパスの回数を数え、ペアの記録更新を目指しましょう。
安全
それたボールがほかの選手の足元に転がらないよう、ペア同士の間隔を空けましょう。投げるボールで低い姿勢での動きが必要になったら、膝サポーターを着けましょう。
健康に関する注意: これは一般的な情報であり、医学的な助言ではありません。若い選手は資格のあるコーチの指導のもとでトレーニングし、痛みやけがのある人は医師または理学療法士に相談してください。
動画:投げて返す練習から、続けてパスをつなぐ練習へ
動画:YouTubeのSIKANA English。2人が、コントロールした投げ入れとアンダーハンドでの返球から始め、そのままパスを続ける様子を見てください。このページの得点のつけ方を使い、自分のペースで進めましょう。動画のバリエーションは任意です。Learn Volleyはこのチャンネルとは関係がありません。
この練習の指導ポイント
- うまくできている状態
- 投げた人が足を動かさずに額の上でパスをキャッチできます。高く、やわらかく、狙いどおりで、セッターがプレーできるようなボールです。ボールが上がっているだけで、投げた人が追いかけなければならないパスは、まだ成功ではありません。
- ひとつのキーワード
- 「足が先、それから腕の面」ボールが体の正面に来るように動いてから、両腕を組んで面をパートナーへ向けます。
- よくあるミス
- 腕を振る:腕が肩より上まで振り上がり、ボールが高く上がりすぎたり、投げた人を越えたりします。直し方:腕は動かさずに面の角度を作り、脚でやさしく押し上げます(「振らずに押し上げる」)。
- やさしくするには
- 距離を短くします。約2 m離れて立ち、パスする人の腰へまっすぐ投げます。
- 難しくするには
- パスする人を動かします。投げる人が、短い・長い・左・右のボールを混ぜて投げます。ただし、やわらかく両手で投げます。
- 次の段階へ進む目安
- テストではなく練習の目安:腰へまっすぐ投げたボールで、パスする人が2ラウンド続けて10本中7本ほど得点できたら(得点のつけ方を参照)、横へのボール(手順5)に進みます。キャッチなしの形に進む前にも、同じ目安を使います。数はグループに合わせて変えます。1回うまくいったラウンドよりも、安定して繰り返せるパスのほうが大切です。
その他のキーワードとよくあるミス
- 「低く構える」毎回ボールが投げられる前に、ひざを曲げて体重を前にかけておきます。棒立ちだと、低いボールに届きにくくなります。
- 「腕を伸ばして、親指をそろえる」ひじを伸ばして固定し、親指をそろえて押しつけます。ひじが曲がると、腕の面が平らになりません。
- 「面をターゲットへ」腕の面を天井ではなく、パートナーへ向けます。
- ボールが手や手首に当たる。パスがどこへ行くかわかりません。直し方:手首より上の、前腕の平らな部分でボールをとらえます。
- 横に手を伸ばす。腕の面が回ってしまい、ボールが横へそれます。直し方:サイドステップで動き、ボールが体の正面に来るようにします。
易しくする・難しくするその他の方法
- 易しく:軽いボールを使う。
- 難しく:4〜5 mまで下がる。
- 難しく:投げる人の横に置いたフラフープやコーンを狙ってパスする。
- 難しく:ネットを使う:投げる人がネット越しに簡単なボールを送り、パスする人がターゲットへパスする。
よくある質問
パスが横へそれるのはなぜですか?
たいていは腕の面が回っているか、片方の腕がもう片方より高くなっています。足を動かしてボールを体の正面に置き、腕の面をパートナーへ向けましょう。