キープ・イット・アップ(風船・ビーチボールのゲーム)
キープ・イット・アップは、7〜11歳くらいの子ども向けのシンプルなチームゲームです。少人数のグループが輪になり、風船やビーチボールを落とさないようにつなぎ、タッチのたびに声に出して数えながら記録更新を目指します。練習というより遊びに感じられるゲームの中で、子どもがボールへ動き、開いた手や前腕でボールに触れ、チームで協力できるようになります。ゆっくり飛ぶ軽いボールなら、子どもは足を動かしてバレーボールらしいタッチをする時間があるので、プレーしたことがない子でも参加して成功を味わえます。
- 重点
- ボールコントロール、チームワーク
- レベル
- 初心者(7〜11歳くらいの子ども)
- 人数
- 子ども3〜5人のグループ。何グループでも同時に行えます
- 用具
- グループごとに風船またはビーチボール1個。慣れてきたら、軽い子ども用のバレーボール
- スペース
- 各グループが輪になって立て、グループ同士の間にも余裕がある広さ:体育館、ホール、風のない平らな屋外など
- 時間
- 5〜10分。ウォームアップとして行うことが多いです
準備
各グループは、腕1〜2本分の間隔をあけて輪になります。ボールを追いかける子どもがほかのグループにぶつからないよう、グループ同士を離しましょう。
進め方
- 子どもを3〜5人のグループに分け、各グループに風船かビーチボールを1個ずつ渡します。
- 各グループは輪になって立ちます。1人がボールを輪の真ん中へ投げ上げて始めます。
- 額の上で両手を開いて、または前腕で、ボールを上へ弾き返します。グループはタッチのたびに声に出して数えます。
- 同じ人が2回続けてボールに触れてはいけません。
- ボールが床に落ちたら、グループは0から数え直し、自己最高記録の更新を目指します。
- 1〜2分たったらルールを変えます。手だけ、前腕だけ、または全員が触れるまで同じ人は2回目に触れない、などです。
年齢の低い子どもや始めたばかりの子ども:まずはキャッチ&スローの形で行います。一人ひとりが額の上でボールをキャッチし、トスのように両手でほかの子へ投げ上げます。
得点のつけ方
各グループは、ボールが落ちるまでに続いた連続タッチの最高回数を自分たちの記録にします。クラス全体で競う場合は、全グループが同時に60秒間行って各グループの最高記録を合計し、次のラウンドでそのクラス合計の更新を目指します。
安全
子ども同士がぶつからないようにグループの間隔をあけ、床からバッグや転がったボールを片づけ、給水タイムを取りましょう。飛び込みは禁止です。子どもは立ったままプレーします。風船には注意が必要です。ラテックスアレルギーの子がいるかもしれない場合はラテックス不使用の風船を使い、割れた風船のかけらは小さな子どもが窒息するおそれがあるので、すぐに拾いましょう。子ども用のボール選びについてはボールをご覧ください。
健康に関する注意: これは一般的な情報であり、医学的な助言ではありません。若い選手は資格のあるコーチの指導のもとでトレーニングし、痛みやけがのある人は医師または理学療法士に相談してください。
この練習の指導ポイント
- うまくできている状態
- 子どもたちがボールの下へ足を運び、輪の中で高くやわらかくボールを上げるので、次の子がボールに届く時間があります。回数が伸びるのは、つなげられるタッチが続くからであって、1人の子がすべてのボールを追いかけるからではありません。
- ひとつのキーワード
- 「ボールの下へ」触れる前に、ボールが自分の前に落ちてくるように動きます。
- よくあるミス
- 強く遠くへ打つ:大きく振るとボールが輪の外へ飛んでいきます。直し方:高くやわらかいタッチをほめ(「遠くではなく上へ」)、輪の中に収まったタッチだけを数えます。
- やさしくするには
- キャッチを認めます。ボールをキャッチしてから、両手で次の子へ投げ上げます。
- 難しくするには
- ボールを変えます。風船からビーチボールへ、さらに軽い子ども用のバレーボールへ進みます。
- 次の段階へ進む目安
- 練習の目安:グループが2ラウンド続けて自分たちの記録を更新するか、今のボールで10回ほど連続でタッチが続いたら、ボールかルールを変えます。数はグループに合わせて決めます。記録よりも、全員が参加し続けることのほうが大切です。
その他の指導のキーワードとよくあるミス
- 「声を出そう!」ボールに触れる前に「オーライ」と言います。
- 「ボールを見よう」手に当たるまで、ずっとボールから目を離しません。
- 「手は高く」窓のように、額の上で手を開きます。
- 全員がボールに群がる。子ども同士がぶつかります。直し方:一人ひとりに場所(コーンやフラフープ)を決め、タッチのたびにそこへ戻るよう伝えます。
- 1人が全部のボールを取ってしまう。ほかの子が動かなくなります。直し方:「全員が触れる」ルールを使います。
- その場に立ったまま。ボールが来るのを待ってしまいます。直し方:ゆっくり落ちる風船を使い、ボールを救おうと動いた子がいたら盛り上げましょう。
易しくする・難しくするその他の方法
- 易しく:いちばんゆっくり動く風船を使う。
- 易しく:ビーチボールの場合は、床で1回のバウンドを認める。
- 難しく:前腕だけ、または手だけにする。
- 難しく:ボールを送る相手の名前を呼ぶ。
- 難しく:2グループの間にロープや低いネットを張ってその上でつなぎ、タッチの回数を一緒に数える。
よくある質問
なぜ風船やビーチボールを使うのですか?
軽いボールはゆっくり落ちるので、子どもはボールの下に入って良いフォームで触れる時間があります。人に当たっても痛くありません。
子どもがボールをキャッチしてもよいですか?
はい、最初の段階としてなら問題ありません。キャッチを使うと、どこに動けばよいかを覚えている間もゲームが続きます。上達したら、キャッチを弾くタッチに置き換えましょう。